私の住んでいる周囲にも、家族葬ホールをたくさん見かけるようになりました。
以前はレストランやカフェだった場所が、いつの間にか家族葬ホールになっており、びっくりすることも。
今から30年くらい前までは「家族葬」という言葉自体、使われていなかった気がします。
いったいいつ頃から家族葬が行われ始めたのでしょうか?
家族葬が増え始めたのはいつ頃?
家族葬が増え始めたのは2000年頃からだそうです。
私が子供の頃、お葬式といえば、亡くなった人の家で行うのが普通でした。
お坊さんを呼んで、家族や親族、職場の方、近所の方などが弔問に訪れ、食事をふるまう。
というのが私の祖父母が亡くなった時のお葬式でした。
今から30~40年くらい前の事です。
「お葬式って、めちゃくちゃ大変だな~」
と、子供ごころに強く感じました。
ちなみに私の職場では冠婚葬祭の回覧が回ってきます。
同僚の身内に不幸があった場合には
「家族葬なので香典、参列は辞退します」
という方が増えてきました。
というか、最近はほとんどがこのパターンです。
私が就職した30年近く前、「家族葬」という言葉はまだ無かったと思います。
職場の同僚の親族に不幸があった場合、香典を集めたり、通夜やお葬式に参列するのが当然でした。
しかし、現在は香典を出したり、葬儀に参列することはまったくなくなりました。
このことは親族にとっても、職場の同僚にとってもありがたいと思います。
個人的には、自分の身内が亡くなった時に、職場の人には来て欲しいとは全く思わないから。
「故人と親しい人たちだけで、こじんまりと見送る」
というのが、陰キャな私の理想のお葬式です。
家族葬は本当に増えている?
私は最近、家族葬が増えていると感じていますが、本当に増えているのでしょうか?
データは無いか?
と調べてみると、公正取引委員会のホームページに葬儀に関する資料がありましたので、ご紹介します。
増加傾向にある葬儀の種類(売上高)
葬儀の種類 | 回答数 | 割合 |
---|---|---|
家族葬 | 554 | 51.1% |
直葬 | 284 | 26.2% |
一日葬 | 185 | 17.1% |
一般葬 | 58 | 5.4% |
社葬 | 3 | 0.3% |
合計 | 1,084 | 100.0% |
減少傾向にある葬儀の種類(売上高)
葬儀の種類 | 回答数 | 割合 |
---|---|---|
一般葬 | 475 | 68.3% |
社葬 | 156 | 22.4% |
家族葬 | 29 | 4.2% |
直葬 | 21 | 3.0% |
一日葬 | 14 | 2.0% |
合計 | 695 | 100.0% |
データを見ると、家族葬が増え、一般葬が減っていることは間違いないようです。
これからますます家族葬が増えていく予感がします。
家族葬が増えた理由
近年、家族葬が急激に増えている理由については
・核家族化の進展
・おひとりさまの増加
・親族やご近所との付き合いの希薄化
・会社への帰属意識の低下
といったことがあるようです。
社会活動の変化や新型コロナの影響により、家族葬が増え、多くの人を呼ぶ一般葬は減るのは当然といえば当然でしょう。
ちなみに2022年には新型コロナウィルスの影響で2020年の40.9%から55.7%に増え、はじめて一般葬の割合を上回りました。
今後も家族葬が増えていくことは間違いなさそうです。
家族葬の件数のまとめ
今回は家族葬の増加件数についてご紹介しました。
つい30年前には珍しかった家族葬ですが、今では多くの方が選択するようになりました。
私も自分が死んだら、ひっそりと近くの家族葬ホールで身近な人だけで見送って欲しいと思っています。
あなたは、どう思いますか?
0 件のコメント:
コメントを投稿