入院中の父を見て病院で亡くなることだけは絶対にやめようと思った話

2024年6月27日木曜日

終活

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私は絶対に病院では死にたくありません。

なぜか?

昨年、父が80歳で亡くなったのですが、亡くなる半年くらい前から病院に入院していました。

そこでのあまりに可哀想な父の姿を見てしまったからです。


父は15年ほど前に脳梗塞で左半身が不自由となり、ここ数年は車イス生活でした。

そんな父が昨年の6月に体調を崩し、入院することに。

最初は誤嚥性肺炎という診断でしたが、80歳という年齢のこともあり体調は回復せず、亡くなるまで退院できませんでした。


入院中はずっと

「家に帰りたい」

と言っていた父。

しかし、実家は父と母の二人暮らし。

母独りでは、父の介護(痰の吸引など)は、とても出来ません。

父に悪いなと思いながらも、母と相談し、父にはそのまま入院してもらいました。


入院中は最初の頃は食事も出ていましたが、亡くなる2ヶ月くらい前からは食事もなくなり、点滴のみ。

日に日に痩せ細っていく父。

酸素呼吸のマスクや点滴に繋がれて、ただベッドで横になる日々。

朦朧とした意識のなか、苦しいからとマスクや点滴を外そうとするため、手足はベッドの柵に紐で結ばれ拘禁状態に。


食事もできず、ただ死なないために点滴を打たれ、手足の自由は奪われる。

そんな父を見て涙が出ました。

人間としての尊厳は無いのか?

死ぬことがこんなに難しいのか?


病院側の気持ちは十分分かります。

「それが嫌なら、家族が引き取って自宅で看病すればいい」

でも、それができなかったんです。


父も自分の死期が分かっており、死ぬ直前まで

「自宅に帰りたい」

と言っていました。

今思えば、数日でも自宅に連れて帰り、自分のベッドで横になり、そのまま眠るように逝かせてあげればよかったんでしょうが、その決断が出来ませんでした。

ほんと、残された家族のわがままですね。


私は妻と二人暮らし。

どちらが先になくなるか分からないが、もし妻が先に逝ってしまったら、私は自宅でひっそりと亡くなりたい。

別に死ぬのは怖くありません。

ただ痛いのは嫌だな。

だから日本でも安楽死が認められるようになればいいと思っています。

とにかく私は病院で死ぬのだけは絶対に嫌!

病院で食事もできず、点滴に繋がれ、手足はベッドに繋がれ、自由に寝返りも打てない状態なんて、死んでも嫌だ。


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自己紹介

松之助といいます。5歳年上の妻とおふたりさま暮らしをしているアラフィフ会社員です。 子どもがいないおふたりさま夫婦の日常や終活などを分かりやすく紹介します。

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